日本語能力試験とは日本語を母国語としない外国人がどの程度日本語を扱えるかを視覚化したものです。
外国人求職者が取得する日本語の資格試験は日本語能力試験JLPT、JFT-Basic国際交流基金日本語基礎テストの2つ。
外国人採用を行う時に履歴書でよく目にする「日本語能力検定」「日本語試験」という名称はこの2つの試験の事をさします。
今回は日本語能力試験JLPTについてご紹介します。
日本語能力試験JLPTとは?
日本語能力試験JLPTは母国語が日本語ではない外国人の方が日本語の理解レベルを測る上で一番多く受験されている資格です。
受験場所:日本・海外
受験回数:年に2回
合格率 : N3~N2は35%、N1は30%
認定方法:N1~N5までのレベル分け
試験内容 :文字・語彙・文法・読解・聴解
日本の企業や大学に入る目安としてはN2以上の日本語レベルが必要だと考えられています。
日本語能力試験N1について
N1は資格の中でも最難関のレベルで、くだけた日本語からビジネスで使用する日本語まで使いこなすことができます。
多岐に渡り日本語への知識が深く、日本語の通訳として働けるレベルです。
日本人の場合、高校卒業程度の知識があれば合格可能といえるでしょう。
N1問題例:( )に入れるとよいものをえらびなさい。
その選手は十年に一人の( )だ。
①玄人 ②大家 ③巨匠 ④逸材
日本語能力試験N2について
日常会話、通常のビジネスで用いる会話には不測のないレベルです。
新聞や雑誌、ニュースを読み解くことができます。
マニュアルや設計書のある専門的な作業をこなすことができます。
N2問題例:卒業論文がかけず、一時は( )かけたが、何とか今日無事に提出することができた。
①あきらめ ②あきらめて ③あきらめる ④あきらめた
日本語能力試験N3について
日常的な会話をある程度理解することができます。
微妙な言い回し、表現が理解できず、こちらがわかりすい言葉に言い換え説明しなおす場面があります。
N3問題例:_の読み方に合うものを1つえらびなさい。
3日前から雨が続いている。
1.ういて2.うごいて3.ついて4.つづいて
日本語能力試験N4について
多少ゆっくりのペースになりますが、会話を進めることができます。
N4問題例:おなじぶんしょうをえらびなさい
だいどころに りょうりが のこっています。
1.りょうりは だいどころに まだあります
2.りょうりは だいどころに もうありません
3.だいどころで りょうりを つくっています
4.だいどころで りょうりを よういしています
日本語能力試験N5について
N5レベルは資格の中でも一番低いレベルです。
それでも言葉750語、漢字100字、文法100個を習得する必要があります。
例えるのであれば、小学生低学年程度の漢字やひらがな程度です。
N5 問題例:( )に入れるとよいものを選びなさい。
弟は へや ( ) そうじしました。
①が ②を ③に ④の
日本語能力試験と日本語での会話レベルは比例しない。ぜひ面接を!
日本語能力試験は日本語をどのくらい知っているかを試験に置き換えた、いわば指標です。
N2を持っているからといって日本語での会話が堪能というわけではありません。
日本語の会話力は本人の経験(バイトや学校の友人関係、社会経験など)、または性格により大きく変わります。
外国語である日本語で喋る事にチャレンジするタイプの性格であれば、上達はとても早いです。
気になる人材がいらっしゃる場合は是非、面接の予約をいれていただき、求職者に会っていただきたいと思います。
日本ミャンマー支援機構の求職者の日本語レベルはN2~N3
弊社の求職者はだいたいN2~N3のレベルの人材が集まっています。
留学生の場合は社会人経験は少ないですが、非常にモチベーションが高く日本で働けることを今かと今かと待ちわびています。
就職先が決まるまで出来る範囲でバイトに入り、日本の生活に馴染もうと一生懸命努力してくれています。
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